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営業コンサルに依頼するなら?成功するための選び方と注意点を解説

2025年6月5日 営業ノウハウ

「営業成果が頭打ちになっている」「営業プロセスが属人化していて改善が進まない」このような悩みを抱える企業が増える中、外部の「営業コンサル」に依頼する動きが活発になっています。

しかし、数あるコンサル会社の中から最適なパートナーを見つけるのは容易ではありません。支援範囲や得意領域、費用体系、契約条件などを十分に比較しないまま依頼してしまうと、「思っていた効果が出なかった」「費用だけがかかった」といった失敗にもつながりかねません。

本記事では、営業コンサルを依頼する際に押さえておきたい選定基準と、契約時の注意点をわかりやすく解説します。

営業コンサルに依頼する前に知っておきたい基礎知識

営業コンサルとは何か?代行や研修との違い

営業コンサルとは、企業の営業活動全体を見直し、戦略の立案からプロセス設計、組織改善、ツール導入支援に至るまで、体系的な改善提案を行う外部専門家のことです。営業代行が実働のアウトソーシングを担うのに対し、営業コンサルは戦略的な視点から成果を最大化するための仕組みづくりに注力します。

また、単発の営業研修と異なり、継続的な支援や実行フェーズまで関与することも多い点が特徴です。

営業コンサルが提供する主な支援内容と効果

営業コンサルが支援する内容は多岐にわたります。具体的には、ターゲット市場の見直し、KPI設計、営業フローの標準化、営業資料の改善、SFAやCRMツールの導入支援、マネジメントの仕組みづくりなどです。

これらの支援を通じて、営業プロセスの属人化を防ぎ、再現性のある成果創出が可能になります。また、BIツールを活用したダッシュボード整備やデータ分析によって、営業活動の可視化・改善が進みます。

どんな企業に営業コンサルの導入が向いているか

営業コンサルの導入が特に有効なのは、以下のような課題を抱える企業です。

たとえば、「営業リーダーが不在で戦略が描けない」「営業プロセスが担当者任せになっている」「売上はあるが、なぜ成果が出ているのかわからない」などの悩みを持つ企業です。

また、新規事業の立ち上げや営業部門の再編時など、変革期にある企業にも有効です。内部の視点では気づきにくい課題を外部の視点で発見・解決できるのが営業コンサルの強みといえるでしょう。

営業コンサルを選ぶ際に確認すべき5つの基準

業界実績と支援事例が豊富かどうか

営業コンサルを選ぶ上で最初に確認したいのが、過去の支援実績です。

特に、自社と同じ業界や規模の企業で成果を上げた経験があるかは重要な指標となります。営業課題は業界ごとに異なるため、関連性の高い実績を持つコンサル会社であれば、課題の把握や対応もスムーズです。

また、事例を公開している会社は、支援内容の透明性や成果への自信も期待できます。信頼性の高い営業コンサルは、導入前に事例や具体的な改善プロセスを提示してくれる傾向があります。

戦略〜実行まで一貫した支援が可能か

営業戦略の策定だけでなく、現場への落とし込みや実行フェーズの支援ができるかどうかも大きなポイントです。

中には、戦略立案までで支援が終了するコンサル会社もありますが、それでは現場の改善までつながりにくい場合があります。営業コンサルには、企画設計から人材育成、KPI運用、SFA・CRMの活用支援など、戦略と実行を橋渡しできる一貫体制が求められます。

実行力のあるパートナーは、具体的な行動計画や運用ルールも明示してくれるはずです。

費用体系と契約条件が明確か

「営業コンサルに依頼したが、思った以上に費用がかかった」といったトラブルは珍しくありません。そのため、事前に費用体系や契約条件を明確に確認しておくことが大切です。

料金形態には、月額固定型・プロジェクト型・成果報酬型などがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。成果報酬型は一見魅力的に見えますが、定義が曖昧な場合はトラブルの元となるため注意が必要です。

また、契約期間や解約条件、支援内容の変更可否なども合わせて確認しましょう。

担当者のスキルと対応品質

コンサルティングの質は、担当者の能力に大きく左右されます。実際に支援に入るコンサルタントの経験年数、過去の支援企業、得意領域などを確認し、自社課題に対する理解力や提案力を見極めることが重要です。

また、進捗報告の頻度や対応スピード、フィードバックの質も評価軸となります。初回面談の段階で「現場に即した提案ができるか」「話が噛み合うか」といった点にも注目しましょう。

自社との相性(課題理解・提案の整合性)

どれだけ実績豊富でスキルのあるコンサルでも、自社と方向性が合わなければ成果にはつながりません。提案の内容が現実的かつ実行可能であるか、自社の課題を的確に捉えているかといった“相性”は、実は非常に重要です。

また、コンサルタントがクライアントの話をどれだけ丁寧に聞き、真に寄り添う姿勢を持っているかも、信頼関係を築くうえで不可欠な要素です。

営業コンサル契約時に注意したい3つのポイント

契約書に支援内容・成果物を具体的に記載する

営業コンサルと契約する際は、契約書の内容が非常に重要です。よくある失敗の一つが、支援内容が曖昧なまま契約を結んでしまい、期待していたサービスが提供されなかったというケースです。

たとえば「営業戦略支援」や「改善提案」といった抽象的な表現ではなく、「営業KPIの設計支援」「SFA導入時の運用設計サポート」など、具体的な成果物や業務範囲を明文化することが大切です。

また、納品物がある場合は、その形式や納期、更新有無なども含めて合意しておくとトラブルを防げます。

成果指標(KPI)を曖昧にしない

営業支援の効果を判断するには、明確な成果指標が必要です。しかし、「売上が上がる」「業務が効率化される」といった感覚的な目標では、成果の評価ができません。

成果報酬型の契約であればなおさら、どのKPIを成果とみなすのかを事前に擦り合わせる必要があります。例えば、「3か月以内に商談件数を20%増加」「新規リード獲得数が月間100件以上」など、定量的な目標を設定しましょう。

また、KPIはフェーズごとに見直す前提で運用設計を組むことも効果的です。

社内連携体制を整えておく重要性

いくら優れたコンサルタントに依頼しても、社内での受け入れ体制が整っていなければ成果は上がりません。特に営業現場との連携が不足すると、戦略が机上の空論になってしまうこともあります。

コンサルの導入にあたっては、社内に情報を集約・共有する担当者を置くこと、関係部門との定期的なミーティング体制を整えることが重要です。また、コンサルタントの提案を正しく理解し、実行できる中間管理職の理解と協力も欠かせません。

営業支援の成功事例と成果が出た共通点

支援導入後に売上が改善した事例の背景

あるBtoB企業では、営業活動が属人化しており、成績のばらつきが課題となっていました。

営業コンサルの導入により、ターゲットの見直しから商談フェーズの定義、KPIの設定と追跡手法の整備が行われ、半年で受注率が約30%改善しました。成果の背景には、営業プロセスの可視化と再現性のある仕組み化がありました。

このように、売上の改善には戦略だけでなく、実行の伴走支援が重要であることがわかります。

うまくいった企業が実践していた社内体制の作り方

成功している企業の共通点は、コンサル任せにせず、社内に「プロジェクトオーナー」を明確に置いていたことです。情報共有や進捗管理を一元化し、営業・マーケティング・経営層との連携を円滑にしていました。

また、現場の納得感を高めるために、初期フェーズで現場ヒアリングを徹底し、「現実に即した改善策」を優先的に導入していた点もポイントです。こうした社内との連携体制の構築は、営業支援を成功させる土台といえます。

データ活用やSFA導入で成果を出したケース

営業活動の可視化に成功した企業は、SFA(営業支援ツール)やBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを有効に活用していました。

ある企業では、SFA上で商談履歴・失注理由・次回アクションを明確化し、コンサルタントの助言をもとに改善を繰り返すことで、営業チーム全体のパフォーマンスが向上しました。ツールの導入だけでなく、ツールを“使いこなす仕組み”を整備することが成果創出に直結しているといえます。

よくある質問(FAQ)

Q. 営業代行と営業コンサルの違いは何ですか?

A. 営業代行は「営業の実行」を請け負うのに対し、営業コンサルは「戦略の立案や改善提案」を中心に行います。営業代行はテレアポや訪問営業などの実務をアウトソーシングする形態であるのに対し、営業コンサルは組織課題の分析や営業プロセス設計、KPI設計、ツール活用の支援など、根本的な営業力強化を支援します。

 

Q. 成果報酬型の営業コンサルは信頼できますか?

A. 成果報酬型にはメリットもありますが、成果の定義や測定方法が曖昧な場合は注意が必要です。「成果が出た」という判断基準が一致していないと、トラブルの原因になりかねません。成果報酬を選ぶ場合でも、契約時にKPIや評価基準をしっかりと設定することが大切です。

 

Q. 中小企業でも営業コンサルは依頼可能ですか?

A. 可能です。むしろ中小企業こそ、限られた営業リソースを最大限活用するために、外部の知見を活かす営業コンサルの導入が有効です。コンサル側も中小企業支援に強みを持つパートナーを選ぶことで、現実的かつ実行可能な提案を受けることができます。

 

Q. CRMやSFAの導入支援も営業コンサルに含まれますか?

A. 多くの営業コンサルが、CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援ツール)の導入や運用支援を提供しています。これらのツールは営業活動の可視化や効率化に不可欠であり、導入支援だけでなく活用方法の定着化まで対応してくれるコンサルもあります。

まとめ:営業コンサル選びと契約の「正しい判断基準」

営業成果を高めるために営業コンサルを依頼する動きは加速していますが、依頼すれば必ず成功するわけではありません。本記事でご紹介したとおり、成功の鍵は「信頼できるパートナー選び」と「適切な契約・運用体制の構築」にあります。

営業コンサルを選ぶ際は、業界実績や支援体制、費用体系の明確さ、担当者のスキル、そして自社との相性をしっかりと見極めることが大切です。また、契約時には支援範囲や成果物、KPI指標を具体的に定め、社内での受け入れ体制を整備しておくことで、最大限の効果を発揮できるでしょう。

「戦略は立てたが実行に移せていない」「営業活動の改善に着手したいが、何から始めていいかわからない」と感じている企業にとって、営業コンサルは強力なサポートとなります。

営業成果を高めたいとお考えなら、まずは自社に合った営業コンサルに相談してみることから始めましょう。

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